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親知らずを抜くと小顔になる?歯科医師が解説

[2026.05.27]

広島市佐伯区五日市の平野歯科医院、院長の平野雅裕です。

歯科医院で患者さんとお話ししていると、時折「親知らずを抜くと小顔になれるって本当ですか?」というご質問をいただくことがあります。美容に関する関心が高い方ほど、SNSやインターネットの情報を目にされる機会が多いのかもしれません。今回は、歯科口腔外科を専門的に扱う歯科医師の視点から、親知らずの抜歯と小顔効果の関係について、医学的な根拠に基づき詳しく解説していきたいと思います。

結論から申し上げますと、親知らずを抜くことでお顔の印象がすっきりし、結果として小顔になったと感じる方は確かにいらっしゃいます。しかし、これはすべての方に当てはまる魔法のような美容効果ではなく、歯の生え方や顎の骨の構造、さらには筋肉の状態など、いくつかの条件が重なった場合に起こる変化です。皆さんに、正しい知識を持っていただいた上で、安心してお口の健康に向き合っていただきたいと考えております。

親知らずの抜歯で小顔効果が期待できる理由

親知らずを抜いて、なぜお顔のラインに変化が現れるのでしょうか。それには主に3つの医学的な理由が考えられます。これらは単に歯がなくなるからというだけでなく、周囲の組織が連動して変化することによって起こります。

エラ周辺の骨が吸収されるため

親知らずは、お口の一番奥にある歯です。特に下の親知らずは、顔の輪郭を形作る「エラ」の部分に近い場所に位置しています。親知らずを抜くと、それまで歯を支えていた歯槽骨(しそうこつ)という骨が、役割を終えて少しずつ吸収されて痩せていきます。この骨の変化によって、エラ周辺の厚みがわずかに減り、フェイスラインがすっきり見えることがあります。

顎の筋肉(咬筋)がスリムになるため

親知らずが変な方向に生えていたり、上下で強く噛み合っていたりすると、無意識のうちに奥歯に力が入り、顎を動かす筋肉である咬筋(こうきん)が過剰に発達してしまうことがあります。抜歯によって噛み合わせの不調和が解消されると、この筋肉の張りが落ち着き、お顔の横幅が細くなったように見える現象が起こります。

頬の脂肪や軟組織の厚みが変わるため

上の親知らずの場合、頬骨に近い位置に生えていることが多いです。特に外側に向かって生えているようなケースでは、親知らずが頬の粘膜を内側から押し出している状態になります。この歯を取り除くことで、頬の膨らみが抑えられ、頬がこけたような印象、あるいはすっきりした印象を与える場合があります。

小顔効果を感じやすい人の特徴

親知らずを抜けば誰でも小顔になれるわけではありません。解剖学的な特徴によって、変化を感じやすいタイプと、あまり変化が分からないタイプに分かれます。以下のような特徴をお持ちの方は、抜歯後に変化を実感しやすい傾向にあります。

  • 下の親知らずが横向きに埋まっていて、エラの骨に負担をかけている方
  • 親知らずが原因で噛み合わせが悪くなり、顎の筋肉が発達している方
  • お顔の脂肪が少なく、骨格のラインがはっきりと見えやすい方
  • もともとエラが張っており、骨の厚みが変化の影響を受けやすい方

一方で、頬の脂肪が厚い方や、もともと親知らずがまっすぐ綺麗に生えていて周囲の組織に負担をかけていない方の場合は、抜歯をしてもお顔の表面的な変化はほとんど見られないのが一般的です。

親知らずを放置することで引き起こされる病気

「小顔にならないなら抜かなくてもいいや」と思われるかもしれませんが、親知らずを放置することは健康上の大きなリスクを伴います。当院でも、放置した結果として重症化し、急な痛みで来院される患者さんを多く見てきました。

智歯周囲炎(ちししゅういえん)

親知らずの周りの歯ぐきが細菌感染を起こし、赤く腫れて痛む病気です。悪化すると顔の半分が大きく腫れ上がり、口が開かなくなることもあります。五日市の平野歯科医院では、こうした急な痛みにも「予約なしOK」で対応しておりますので、異変を感じたらすぐにご相談ください。

第二大臼歯の虫歯

親知らずが斜めに生えていると、手前の健康な歯(第二大臼歯)との間に汚れが溜まりやすくなります。この隙間は歯ブラシが届きにくいため、大切な奥歯が深刻な虫歯になってしまうケースが非常に多いです。手前の歯を守るためにも、予防的な抜歯が推奨されます。

虫歯の進行や治療の詳細については「虫歯の治療」のページを参照してください。

含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)

顎の骨の中に埋まっている親知らずの周囲に、袋状の病変(嚢胞)ができることがあります。痛みがないまま進行し、顎の骨を溶かしてしまうことがあるため、定期的なレントゲン検査によるリスク検査が欠かせません。

平野歯科医院での親知らず抜歯の流れ

私たちは皆さまに対し、単に歯を抜くだけでなく、将来的な健康を見据えた精密な診療を心がけています。当院での抜歯処置は以下のステップで慎重に進めてまいります。

精密な検査と診断

まずはパノラマレントゲンなどで、親知らずの根の形や神経との距離を詳しく確認します。当院では精密検査を活用した診療を重視しており、安全に抜歯が可能かどうかを多角的に判断します。場合によっては、高度な検査が可能な専門機関と連携をとることもあります。

痛みを抑えた抜歯処置

抜歯に恐怖心をお持ちの方は多いでしょう。当院では麻酔の段階から痛みを感じにくいよう工夫し、患者さんの体調を確認しながら無理のない範囲で処置を進めます。また、歯科口腔外科の知識を活かし、できるだけ短時間で組織を傷つけないよう配慮しています。

具体的な手順については「親知らずの抜歯」のページを参照してください。

アフターケアと経過観察

抜歯後の腫れや痛みを最小限に抑えるため、お薬の処方とともに、ご自宅での注意事項を丁寧にご説明します。翌日以降の消毒や経過観察も丁寧に行い、傷口がしっかりと塞がるまで責任を持ってサポートいたします。

親知らず抜歯の料金について

親知らずの抜歯は、基本的に健康保険が適用されます。費用は歯の生え方や難易度によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。※これらは初診料や再診料、検査料などが別途加算された概算です。

抜歯の種類 費用の目安(3割負担の場合)
まっすぐ生えている歯 約2,000円 - 約3,000円
斜めに生えている歯 約3,000円 - 約4,500円
骨の中に埋まっている歯 約4,000円 - 約6,000円

親知らずについてのよくある質問

Q1. 親知らずを抜いた後の腫れはどのくらい続きますか?

A1. 個人差はありますが、一般的に抜歯の翌日から翌々日が腫れのピークになります。その後、1週間から10日ほどかけて徐々に落ち着いていきます。小顔効果を期待されている場合でも、この期間は一時的にお顔がふっくらして見えますが、心配いりません。

Q2. 4本まとめて抜くことはできますか?

A2. 当院のような一般の歯科医院では、お食事のしやすさや麻酔の範囲を考慮し、片側ずつ(上下2本ずつ)や、1本ずつ数回に分けて抜くことが一般的です。全身麻酔が必要な場合や4本同時の場合は、適切な医療機関をご紹介することも可能です。

Q3. 抜歯をしても小顔にならなかったらどうすればいいですか?

A3. 歯科における親知らず抜歯の目的は、あくまで「お口の病気の予防」と「健康維持」です。小顔効果はあくまで副次的なものであることをご理解ください。もし顔のラインが気になる原因が、筋肉の過度な緊張であれば、マウスピース治療などで改善できる場合もあります。

Q4. 親知らずを抜くときに痛みはありますか?

A4. 局所麻酔をしっかりと行いますので、処置中に痛みを感じることはほとんどありません。振動や押される感覚はありますが、痛みがあればすぐにお知らせいただける体制をとっていますのでご安心ください。

院長より

平野歯科医院では、親知らずの抜歯を通じて、皆さんが抱える小さなお悩みや不安を解消したいと考えています。「小顔になりたい」というきっかけでも構いません。まずは自分のお口の中に親知らずがどのような状態で眠っているのかを知ることから始めてみませんか。当院では痛みだけを取るのではなく、原因改善を重視した診療を行っております。

私たちのクリニックは駐車場8台完備しており、お車でも通いやすい環境を整えています。また、バリアフリー対応ですので、車椅子の方やベビーカーをご利用の保護者の方も安心してお越しいただけます。お子さま連れでも通いやすい雰囲気づくりに努めておりますので、お母さんやお父さんの診察時も遠慮なくご相談ください。親知らずの抜歯は、将来的に他の健康な歯を守るための大切な投資です。五日市エリアのかかりつけ医として、お一人おひとりのライフスタイルに寄り添った最適なご提案をさせていただきます。気になることがあれば、いつでもお気軽に来院してくださいね。

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