院長メッセージ

院長メッセージ

院長 平野健一郎

経歴

  • 1977年 九州歯科大学卒業
  • 1980年 現在地に開業
  • 日本包括歯科学会会員 監事
  • 同、認定医
  • 徳山勉強会主宰

このHPでは患者さんの立場に立って情報を送ります。

いま多くの人が健康に不安を持っています。人々は安心を求めて情報を求めますが、そのほとんどは一面的であったり、断片的であったり、また患者の不安に付け込むものであったりというのが実情です。そのため何をよりどころに判断したら良いのか、どこに行けば良いのか分らないまま右往左往している人がほとんどです。そうした無駄で無用な不安を拭いさってもらえればと思って作成しています。

内容的には虫歯、歯周病などの歯科疾患がどんなもので、治すにはどうすれば良いのという説明が中心ですが、お金の問題や医療構造の問題点などについても少し触れておこうと思います。

これは歯科医療を全体として知ることよって、痛くなければ良い、早ければよい、安ければ良い…みたいな安直な価値観からフリーになるために必要なことだと思うからです。それが結局は後につまらない状況を招いてしまう原因になっているからです。 私は医療を受ける側と提供する側が理解と信頼関係を深め、気持ちを合わせることによって、最小の努力で最良の結果に結びつけたいと考えています。そのためにはきちんとした知識を共有することが前提です。

さて、HPに目を通していただく前に、ここで当院のポリシーについて述べておきたいと思います。

第一のポリシーは「病気の大元を考える」こと、もうひとつは「長い目でみる」ということです。

病気を治す、といっても色々なやり方や考え方がありますが、私は「本当に治るとはどういうことなのだろうか?」という疑問をずっと抱いてきました。貴方はどう考えますか?本当に病気が治るとはどういうことを言うのでしょうか?
 私の考えは、治療と同時にあるいは以前に病気に罹った根本的な理由にまで踏み込んで対処するのが知恵のある人のやり方だと思います。ご承知の通り全ての病気が治る訳ではありません。むしろ病気と折り合いをつけながら生きていかなければならないことも少なくないですが、それでも病気を原因に立ち返って捉えなおすことには重要な意味があります。
生活習慣病と呼ばれる疾患の多くは(歯科疾患の大部分が生活習慣病なのですが)その人が自分の病気の本当の原因のうちで自分自身の生活習慣が大きな役割を果たしている事を認識することから治療が始まり、その成否は生活習慣の改善にかかっていると言えます。「人は認識の程度に病み、認識の程度に治る」のです。生活習慣の改善が成されれば治療は最小限で済むことが多いのです。
虫歯が出来れば何か詰めてしまえば済むことですが、虫歯の穴を塞ぐ作業が終わればそれでOKと言えるのでしょうか?その人が今までと変わりなく甘いものを摂り続けたら…歯ブラシが下手なままだったら…そして虫歯が出来ることに無関心のままでいたら…ここで一本の歯にできた穴に詰め物をしたとしても、次々と虫歯が出来てしまうのは目に見えています。それでイイのでしょうか?

「病気の大元まで考える」ことが大切だという事は、患者さん自身が一番分らなければならないことだと思います。

どうして虫歯が出来るのか?予防するにはどうするのか?虫歯を放置したら終いにはどうなってしまうのか?…こんなことをしっかり押さえておくのは自分のためだと思いませんか?
ここでは生活習慣と虫歯を例に説明を試みましたが、要するに病気は元に元にと遡って考え、対処するのが得策だという考え方を理解していただきたいと思うのです。

次に二番目のポリシーは「長い目でみる」ということです。

口の病気は虫歯、歯周病、歯列不正など色々ですけれども、これらが複合して少しずつガタガタになり、しまいには総入れ歯になることが究極の歯科疾患で、このプロセスを咬合崩壊と呼びます。
咬合崩壊は何年、何十年という経過で進行しますので、貴方ご自身が「自分は咬合崩壊が進行中である」と自覚することは不可能に近いのです。
誰でもいずれは歯が抜けて、総義歯になるのが普通だと思われてきた我が国の文化ではそれはむしろ当たり前かも知れないのですが、このHPでは咬合崩壊という事について是非知ってもらいたいと思っています。そして出来るだけ少ない治療で、出来るだけ自分の歯で暮らして欲しいと願っています。
人間の一生というレベルで歯科疾患を見直してみると、私たちは人生のどの時点でも咬合崩壊の機会に出会っています。幼児期の口呼吸、乳歯の虫歯、歯周病の始まる時期、さらに歯を失い始めて入れ歯が入る頃…そのひとつひとつは何でもないようなことばかりですが、(…その時にそれが咬合崩壊だと認識できればそのつもりで対処できるのに)ほとんどの場合小さな処置ですむだけに、その意味の重大さに気づかないままに放置してしまったり、半端な治療のままでおいてしまったりしてしまいます。

…このHPの狙いの真意を理解していただきたいという思いからつい長くなってしまいました。