インプラントについて

インプラントについて

1.インプラントってどんなもの?

失われた歯の再建法として、歯の失われた部位に人工歯根を埴立して、その上に冠などを作成して機能回復を行う方法です。
歯科用インプラントは高純度チタンで出来ていますので骨としっかり結合し、しかも生体親和性が高く、発癌性などの心配もありません。

研究改良の結果、現在では成功率が高く優れた治療法になっています。

2.インプラントの優れている点

  • 自分の歯を削らないですむ
  • 小規模の設計が可能
  • 入れ歯とは異なり、自分の歯のようにしっかり噛める
  • 条件が整えば美しく仕上がる
  • 咬合崩壊の予防、停止、再建などの手段として非常に有効

3.インプラントの問題点

  • 高価
  • 植立部の骨が痩せている場合は付加的な処置が必要
  • 技術依存性が高い

*インプラント治療に必要な知識、技術、システムが整っていて、術者が習熟していることが大切です

4.平野歯科医院のインプラント1

  • スイスのブーザー教授はインプラント治療家を役割によって下記のA~Cにクラス分けして考えています。
    • A:専門家レベル
    • B:ハイレベル開業医
    • C:ベーシックレベル開業医
  • 当院はB(ハイレベル開業医)にあたるトレーニングを終了し、開業医で可能な技術のほとんどをクリアしています
  • 一度に全顎に多数を埴立したり、極めて多くの自家骨を必要とするケースなどの場合は、大学やインプラント専門医などに依頼しています
  • 適切な役割分担は患者のためだと考えます

5.平野歯科医院のインプラント2

  • 当院の最大のテーマは咬合崩壊です
  • その対応としての咬合再構成においてインプラントが第一選択である場合に行っています
    ですから、何でもかんでもインプラント!という訳ではありません
  • 全体的にみて義歯やブリッジの方が望ましい場合もあり、その人のその場合に最適な手段と方法を選択しています

6.インプラント治療の流れ

  1. 診査と診断
  2. 治療計画の説明と話し合い/治療方針の決定
  3. 基礎疾患のある人はコントロールの維持と主治医に全身状態の問い合わせ
  4. 術直前の口腔内クリーニング
  5. 施術/術後管理
  6. 咬合管理/補綴処置
  7. メインテナンス

7.臼歯部インプラントの症例

初診2002年 59才女性

左下最後の大臼歯がダメになって噛めなくなった

7-1.治療後

欠損部にインプラントを埋入
垂れ下がっていた上の大臼歯を短くして咬合を整えた

7-2.この症例について

インプラントの最も代表的で有効な例です
この状態からさらに放置していたら、今回抜いた歯と同じように、次には小臼歯が噛む力に耐えられずに抜けて行く可能性が高いと思われます。

しっかりアゴを支えて、噛める歯を再建することで咬合崩壊のストップに成功しました。
従来の入歯ではバネを架けた歯に無理がかかって抜歯時期を早めることすらありましたし、自分の歯のようには噛めなかったのです。

8.インプラント以前に大切なこと

術者の課題1

  • きちんとした診査
  • ンプラントの治療計画が全体的な構想の元に成されていること
  • 歯周治療、被せる治療、義歯、噛みあわせの治療などインプラント以外の領域にも精通し総合力があること

術者の課題2

  • 歯ブラシを身につける
  • 全体的な構想の中でインプラントを考えることによって最小の処置で最大の効果が得られる事を知る
  • 噛み合わせの強い人はナイトガードが必須
  • 長持ちさせるためにメインテナンスに通う

9.インプラントの出来ない場合

  • 喫煙者
  • 歯磨きしない人
  • 糖尿病、心疾患などの基礎疾患がコントロールされていない場合
  • インプラント埋入部位の骨が極端に痩せている
  • 極端に噛みあわせが悪い

10.喫煙者と歯磨きしない人

  • 喫煙者は術前後2週間ずつの禁煙を確約できる人には施術しています。ただしそれでも成功率が低いことは納得しておいていただきます
  • 禁煙に力をお貸しします
  • 当院ではインプラントをきっかけに禁煙に成功した例がたくさんあり、とても喜ばれています
  • 歯磨きをしない人はきちんと磨けるようになるまで待ってから行います

11.よくある質問

Q. 痛くないですか?

  • 付加的な手術(増骨手術、骨移植術など)では痛みや腫れが伴うことがありますが、通常はほとんど痛くありません
    *抜歯よりも痛くないのが実際です。抜歯と違って、インプラントではほとんど雑菌が介在しないからです
    *雑菌が介在しないためには術前の歯磨きの技術習得や手術環境の整備が大切です
  • 歯磨き指導や手術環境の整備などの基本的な事柄を大事にしているから痛くならないのです

Q. お金がかかるのでは?

  • 当院では信頼のある上質の器材だけ採用していて、海賊商品などを使いませんのでその価格差だけは高くなっています
    *学会参加などの研修に多大な労力と費用をかけています
    *手術室を設けるなどの環境整備や緊急時のリスク管理など周辺迄きちんとして、衛生管理にもお金をかけています
  • 経営努力をして安くすることを検討中です

Q. 長持ちしますか?

  • しっかり長持ちします
  • よく調べて、慎重に施術し、メインテナンスをしっかりしていれば大丈夫です
  • むしろ自分の歯よりも長持ちする可能性があります
    *インプラントは虫歯にならないし
    *性能の良いインプラントは骨との結合が非常に良好だからです
  • 初期(1985年頃開始)のインプラント患者さんもほとんど全て良好に維持されています

Q.成功率はどのくらいですか?

  • 当院では毎年100例以上、150本以上のインプラントを施術しており成功率は99%を上回っています。
    また術前、術中、術後の管理とインプラント以外の治療技術の充実が背景にあります。

    • 術前:歯ブラシ習得と的確な診査診断と治療計画
    • 術中:手術室、滅菌ガウン着用などの感染対策
    • 術後:定期健診による感染防止、咬合チェック
  • 成功率の高さは総合力の結果であり、患者さんとの協力の成果です

Q. 信頼して受診できる医院の目安は?

  • 日頃の診療で衛生管理が行き届いている
  • 丁寧に術前の診査をする
  • 歯磨き指導を重視している
  • 歯周治療、冠を被せる技術や噛みあわせの治療などの治療技術が高い
  • 手術設備と環境が整備されている
  • 日常的に施術していて、インプラントが通常業務として定着している
  • 入れっぱなしではなく術後のメインテナンスシステムが整っている
  • その医院で行った治療のケースを提示できる

12.インプラントをお考えの方へ

  • インプラントは魔法の杖ではありません
  • 無闇に怖がる必要もありません
  • 仕上がりには患者さんの努力が深く関係しますし、時間もかかりますが、力を合わせれば良い結果を得ることができます
  • ここに挙げた例は特別な成功例ではなく、基本に忠実に、しかも誠実に仕事を重ねて得た想定内の結果です